心は自由にならない

常岡一郎さんの『病に学ぶ』という本を読んでいて、

「心は自分の自由にならない」

という言葉が引っ掛かりました。


「自分の心が自分の自由にならない?
 いやいや、そんなわけないでしょう」

一瞬、そう思いましたが、

「・・・ほんまや。自由にならんわ」

すぐに納得しました。


悲しい時。
辛い時。
腹が立った時。
イライラした時。
心が折れてしまった時。

こういう時、
自分の心をニュートラルな状態に戻そうと思っても、
なかなかすぐには戻りませんよね。

数日とか一週間とか、
ある程度時間がかかります。
場合によっては、
何年もかかることもあります。

電気のスイッチを押すように、
「ポン!」と心が明るくなれば、
どんなに楽に生きられることでしょう。

世間や身の回りは
自分の思い通りにならないことばかり。
唯一思い通りになるはずの
自分の心が思い通りにならないなんて。




明るい性格になろう。
何事にも動揺しない人になろう。
強い人になろう。
優しい人になろう。

そう思っても、
自分の性格はなかなか変わらないものです。


自分の心なのに、
全然自由になりませんね。


自分の心を思い通りに出来ないのなら、
一体どういう風に生きていけばいいのでしょう。

常岡一郎さんは若い時に肺を病み、
完治までに15年もかかりました。

その間に、
病は「自分の心や生き方を変えなさいよ」
という天からの手紙だと悟ったそうです。

以下は引用です。
(長文です。時間がある方は読んでみてくださいね)

 
 私は心が狭かった。
 人からいわれたつまらぬことでも気にかかる。
 心が狭くなる。疑い深くなる。
 許せない心、心がサラサラと流れなくなる。
 
 ちょっとしたことにもこだわるようなことが多かった。
 心の広い人、何も気にかけない人、
 無神経ではないかと思われるほどこだわりのない人、
 自分と他人との間にあまり隔てをつくらぬ人、
 無邪気な人、そんな人を見れば羨ましかった。

 心を解放しよう。
 心の窓をあけ放そう。
 こうも考えた。
 努力もした。
 
 ところがなかなかむずかしい。
 持って生まれた性格はなかなか変わらない。
 
 自分の心が自分の自由になるならば、
 人の苦しみはほとんど無くなるだろう。
 自分の心でありながら自分の思うようにならない。
 
 明るい心になりたいと思えば思うほど
 心は落ちつかない。
 暗くなる。
 強い心になりたい。
 こんなつまらぬことは気にかけまい。
 
 こう思ってもまた、
 それが気にかかって来る。
 心の中からぬき取れない。
 
 素直な心が美しいのだと自分にいいきかせても、
 素直になれない。
 まったく悲しくなる事が多かった。
 人間の心は自分の自由にならない。
 
 過去の罪や、習慣や、徳、不徳によって
 つみ上げられたものではないだろうか。
 
 明るさも広さも強さも、
 毎日の修徳、修業、勉強、読書、
 この努力を積み上げて行く、
 そこから人の心は変化するものだと気づいた。




 気にかかっていた仕事をすます。
 借金を返して来る。
 出さねばならぬ手紙を書き終える。
 
 こんな場合は独りでに心は晴れる。
 冴える、広くなる。
 軽くなって行く。
 
 心は人間の基礎である。
 その心のよりどころは日々の行動の中にある。
 
 よい行為、勤勉、努力、悔いなき活動、
 それが人間の性格を明るくもする。
 心を解放もしてくれる。
 
 結局、私は生まれながらにして
 狭いトゲトゲとした性格を持っていた。
 
 私はよほどよいことをしなければ駄目だ。
 考える暇もないほど何でも仕事を片付ける。
 一本道に突き進むことが大切だと思った。
 
 石でも物に当たるほど角はとれる。
 暇もないほど事に当たれば、
 身は疲れるが心は冴える。
 丸くなる。明るくなる。
 
 その心をみがき、
 心の道を育てる道を進めば疲れる。
 はじめはからだにも障る。
 
 しかし、馴れて来ると疲れは少なくなる。
 からだの疲れや、障りよりも、
 大きい収穫は心の中に力と確信と
 明るさが加えられたことである。
 
 これは他人の目には見えない。
 しかしからだの上にはよい結果になる。
 これは努力の道によって次第にわかって来たことである。

 考えることよりもすること、
 仕事をすますことだ。
 事をすますことが心を澄ます道でもあった。
 
 「下手の考え休むに似たり」
 ということはこれだと思った。
 
 利己的な深い考えはいらない。
 考えの浅い人になろう。
 必要以上に考えの深い人はやはり利己主義である。
 暗い性格になる。
 その暗さを取り去って行こう。
 
 聖者の本も読む。
 偉人の伝記も読む。
 香り高い文学の書も読む。
 友へのたよりも書く。
 
 とにかく休みなき一日、
 明るさへのひたすらな歩み、努力、
 これを一日一日つみ上げて行くことにした。
 それから五十年、その習慣が私の身についた。




結局、自分の心は自由にならないものだから、
余計なことを考えるよりも
やるべきことをせっせとすること。
与えられた仕事をきっちりすること。
本を読んだり、
自分に必要な勉強をすること。
身近な人に親切にすること。

それらを少しずつ積み上げていく。

そうすれば自然と心が澄んで来る。

心が明るくなって来る。

そういうことなのでしょう。


最後に、常岡一郎さんの問答集から。

 (問)性格を変えるのにどれくらいかかりますか?

 そう、まあ五十年ね。
 五十年かかってやっと少し。
 頭のいい人間よりも機嫌のいい人間、
 魂のいい人間になることが大事だよ。


五十年!!(笑)

五十年もかかるなら、
途中で少々つまづいても、
転んでも、
寄り道しても、
まぁ、きっと大丈夫でしょう。

みなさまも、気長に機嫌良くいきましょう。


長文を最後まで読んでくださって
ありがとうございます。



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