小食のすすめ
「西式甲田療法」で有名な甲田光雄先生。
甲田先生は、現代医療では治せないような病気で苦しむ患者さんに、
西式甲田療法を指導して回復に導いて来られた方です。
甲田先生によると、難病奇病の原因のほとんどは「食べ過ぎ」なんだそうです。
食事は、腹7分目以下の「小食」が良いそうです。

「胃腸の処理能力を超えた量を食べていると、
腸の中に処理しきれないものが渋滞して腐敗する。これが宿便です。
ここから出る毒素が体内を巡って、それはもういろんな悪さをするわけです。
動物実験でも、小食にしたネズミのほうが、寿命も長いし毛並みの色つやもいい、
活動性も高いといったことがわかってきています。
免疫力とか抗酸化力も、小食のほうがずっと強くなるのです。
もちろん生活習慣病を防ぐにも、やっぱり小食です。」
おまけに、毎日「1日3食」をきっちり食べていると、
胃腸をはじめとする内臓は働きっぱなしで、一生休む間が無い。
そこで、朝食抜きの「1日2食」を提唱しておられる。
「前日の夜から翌日の昼まで食べないと、
体は体脂肪を利用するほか、積極的に老廃物を排泄するようになります。
半日断食を毎日くり返すのと一緒です。
米ウィスコンシン大学のワイドラック博士らの研究では、
朝食抜きの1日2食は、酸素の消費量が13%減るといいます。
その分、体を老化させる活性酸素の産出量が減るわけです。
活性酸素は、臓器や組織に障害を与え、ガンや動脈硬化、老人性痴呆症など、
いろいろな病気を引き起こします。
つまり、1日2食は健康長寿法でもあります。」

私は別の理由で約2年前から朝食抜きの1日2食にしましたが、
ふらふらしたり力が出ないというようなことはありません。
無理に朝食抜きを始める必要はありませんが、
「朝食は一日のうちでもっとも大切なもの」
「朝食を抜くのはもっとも健康に悪い」
「朝食を抜くと不良になる(?)」
などの言葉は、少し疑ってかかった方が良いと思います。
甲田先生は、2008年にこの世を去られました。
生前お会いできなかったのが残念です。
甲田先生を知る人は「仏様のような方でした」と仰っていました。
著書を読むと、そう仰る意味が良くわかります。
「動物・植物の命を殺生しない『小食』という愛と慈悲を実行できる人間になりたい、
という考え方ですな。その想いが小食の極意です。
人生の目標を高く立てる。
自分の幸せのためではなく、
自分を含めたみんなの幸せのために、
自分にできる最大限の努力をする。
そんな生き方をできる人だけが、小食も実行できます。
小食は、自分の健康を目指すだけでは成しえません。
みんなの幸せのために生きることができてこそ成しえるものです。
そんな小食実践者が世界中でいっぱいになれば、世界は幸せな社会になります。
私はそれを心から願って、この健康法を普及しているのです。
ぜひみなさん、一緒にやろうではありませんか。
この世に生まれてきた役割を果たすために。」

若草山から見た夕日
私は「西式甲田療法」の実践者ではありませんし、
お腹いっぱい食べる幸せをまだまだ捨てられません。
今はまだ無理ですが、
少しずつ小食にしていこう・・・と、これを書きながら思う次第です。
- 2009.11.06 Friday
- おもい
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- by 白樺整体院