抵抗のない道を選ぶ

今日は珍しく施術について書いてみたいと思います。

 

私が施術で使っている「オステオパシー」のテクニックは、

「直接法」と「間接法」という二つの方法に大別されます。

 

それぞれの方法をざっくり説明すると、

歪みを直す方向へ力をかけるのが「直接法」で、

歪みを誇張する方向へ力をかけるのが「間接法」です。

 

 

例えば、下の写真のように、

左手の親指の第一関節が右方向へズレていたとします。

 

 

 

 

例としてわかりやすいように歪みを大きくしてみました。

 

 

 

 

「直接法」で調整をおこなう場合、

この指を左(歪みを直す方向)へ動かします。

 

右にズレているものを左に動かして元に戻す。

これは当たり前だからわかりやすいですね。

 

 

一方、「間接法」で調整をおこなう場合は、

この指を右(歪みを誇張する方向)へ動かします。

 

右にズレているものを更に右に動かす?

そんなことしたら更にズレるやん!?

 

こう思うのは当然ですね。

 

しかし、人間の身体というのはおもしろいもので、

関節のズレを僅かに誇張した状態でしばらく待っていると、

関節の機能が正常な状態に戻っていくんです。

 

 

 

オステオパシーには、

この「直接法」と「間接法」それぞれに

沢山のテクニックがあります。

 

 

「毎回の施術で、どちらの方法の

 どのテクニックを使えばいいのか?」

 

 

「単に施術者の好み」というのもあるとは思いますが、

オステオパシーを学びはじめた頃は、

この判断基準がよくわかりませんでした。

 

 

「子供や老人にはどちらの方法がいいのか?」

 

「妊婦さんには?」

 

「スポーツで故障した人には?」

 

「重い病気の人には?」

 

 

講師の先生方の判断や経験を聞いてそれに倣ったり、

比較的安全だからという理由で「間接法」を選んだりしていました。

 

 

「これこれこういう症状の人には?

 どの部位をどういうテクニックで?

 各部位をどういう順番で?

 施術の頻度は?

 毎回それをどうやって決めるんですか?」

 

 

絶対に間違いのない、

必ず成功する「正しい施術のやり方」。

 

それを知りたい、教えて欲しいと思っていました。

 

 

よく考えてみるとこの質問、

人生で迷っている人や悩んでいる人と同じですね。

 

 

「私にとって間違いのない、

 正しい人生の選び方を教えてください。

 どの学校に行くべきですか?

 どんな職業が私に合っていますか?

 海外で何かを経験しておいた方がいいですか?

 どんな資格を取るべきですか?

 どんな結婚相手を選ぶべきでしょう?

 この人とはもう離婚した方がいいですか?」

 

 

大袈裟に言うとそんな感じ(汗)

 

 

でも私が尊敬するオステオパスたちは、

みなさん口を揃えてこう言うんです。

 

 

「オステオパシーはテクニックじゃないよ」

 

 

「へ?どういうことですか?」

 

 

 

 

自分の中に明確な判断基準が生まれたのはここ数年です。

 

オステオパシーや整体とは直接関係のない、

『エイブラハムの教え』からも沢山の気づきをいただきました。

 

 

その判断基準は、

このブログでいつも書いている通り、

 

 

自分の感覚フィーリングです。

 

 

 

先ほどの親指の歪みを施術する場合なら、

まず相手の全身が感じられる場所で情報がやってくるのを待ちます。

 

 

私にオステオパシーを教えてくださった先生方は、

「相手の組織に聴きなさい」という表現をよくされていました。

 

 

「自分の手を信じなさい。

 自分と相手を尊重して、

 情報が入ってくるのをただ静かに待ちなさい。

 安心してHappyに待ちなさい」

 

 

まさにそんな感じで待ちます。

 

 

この「待つ時間」が、施術の中で最も大切な時間です。

 

 

「何らかの手技で身体に変化を起こして、

 時間内にどんどん施術を前へ進めていきたい」

 

 

施術者がとらわれがちな

こういう気持ちを「ポイっ!」と捨てて、

心静かに待ちます。

 

身体から、組織から、空間から、

情報がやってくるのを静かに待つ。

 

長い時は10分でも20分でも待ちます。

 

 

その結果、左手の親指に惹かれたらそこへ行き、

親指の関節周辺に触れてまたしばらく待ちます。

 

相手の親指と全身、自分、空間を静かに感じます。

 

やがて、歪みの支点や関節を動かす方向が

自然に手と身体に伝わってきます。

 

あとは、そのフィーリングに従って手と身体を動かすだけ。

 

「直接法」か「間接法」か?

使うテクニックは?

力加減や動かす幅は?

 

それらもフィーリングにまかせます。

 

 

 

 

施術中に自分自身が楽かどうかも大切です。

 

 

相手も尊重するけど、まず自分を尊重する

 

 

例えば、自分の指が痛いのに我慢して指圧するとか、

身体のどこかに負担がかかる姿勢で施術を続けるとか、

その日の体調に合わないテクニックを使うとか・・・

 

そういう施術はあまりいい結果を生まない。

 

 

やはり、施術者自身が心地いい状態じゃないと、

いい施術はできないんですね。

 

 

 

テクニックについて。

 

 

何らかのテクニックに強いこだわりがあると、

自分が今感じていることよりも

そのテクニックの方を優先してしまうことがあります。

 

 

例えば、私の場合「誇張法」という間接法のテクニックが好きで、

以前はそれをベースに施術をおこなっていました。

 

「誇張法」のテクニックのほとんどは、

施術を受けている側が「動かされている」と感じないぐらいの

ごくごく弱い力で関節を調整していくもの。

 

私がそれにこだわってやっていた時期は、

身体に強い圧をかけるようなことはほとんどしていませんでした。

 

 

「弱い力でやらなければ、いい施術はできない」という思い込みが、

自分の感覚に制限をつくっていたんだと思います。

 

 

でも、感じることをベースに施術をするようになった今は、

「ここは強く押して欲しそうだ」と自分が感じることを

受け容れられるようになりました。

 

そう感じたら、感じた通りに強く押すし、

時には圧をかけたり引っ張ったり、

大きく動かすこともあります。

 

 

「オステオパシーはテクニックじゃない」

 

 

特定のテクニックにこだわりを持つと、

一番大切なフィーリングに制限をかけることになる。

 

 

つまり、施術に「自由」がなくなるんですね。

 

 

 

 

そして最後に。

 

 

今までに書いた全てに共通することが、今日のタイトル

 

 

「抵抗のない道を選ぶ」です。

 

 

お客さまの身体にも、

自分の思考にも、感覚にも、身体にも、テクニックにも、

抵抗が生まれない方向と方法を選ぶ

 

 

抵抗が生まれる道を選ぶと、

触れている部位が硬くなったり、

お客さまも不快そうにします。

 

そして何より、自分の気持ちがざわつきます。

 

 

そうならない道を感じられるまで、

自分のフィーリングを信じて待つ。

 

 

この「信じて待つ」癖が定着するまでちょっと時間がかかりました。

 

 

 

今日はオステオパシーの施術について書きましたが、

これらはオステオパシーの施術に限定したことではありません。

 

 

どんな思考でも行動でも、自分のフィーリングを指針に

「抵抗のない道(=自由を感じる道)」を選べば、

人生のあらゆる場面で「安心」や「いい気分」を得られると思います。

 

 

私は普段の生活も仕事もそういう感覚で生きています。

 

 


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