サラとソロモン

 

サラとソロモン ー 少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣

 エスター&ジェリー・ヒックス 著 加藤三代子 訳

 

 

 

 「わたしも、ソロモンみたいに空を飛べたらいいなあ」

 

 

 なぜ? なぜ空を飛びたいの?

 

 

 「ああ、ソロモン、いつも地面の上を

  歩かなきゃいけないなんて、面白くないよぉ。

 

  すごくゆっくりだし。

  いろいろな所に行くのにも、すごく時間がかかる。

 

  それに、見えるものも限られてる。

  地面の上にあるものだけしか見えなくて、つまらない」

 

 

 あのねえ、サラ、

 君は僕の質問にちゃんと答えていないみたいだね。

 

 

 「あら、答えたわよ、ソロモン。

  わたしが言ったのは、空を飛びたい理由は……」

 

 

 面白くない地面の上を歩き回るのが

 好きじゃないから、だろう?

 

 あのね、サラ、君は

 『なぜ君が空を飛びたいのか』を話したのではないんだ。

 

 君が僕に話してくれたのは、

 『空を飛べないことを君がいやだと思う理由は何なのか』

 ということだ。

 

 

 「どこが違うの?」

 

 

 ああ、サラ、大きな違いだ。もう一度答え直してごらん。

 

 

 ソロモンがいつになく細かいことに

 こだわっていることに少し驚きながら、

 サラはもう一度答えました。

 

 

 「ええと。わたしが空を飛びたい理由は、

  歩くことはあんまり楽しくないから。

 

  そして、地面の上で歩き回るのは

  すごく時間がかかるから」

 

 

 サラ、君はまだ、君が望んでいないことと、

 なぜそれを望んでいないのかという理由について

 話しているということが、わからないかい?

 

 もう一度やってごらん。

 

 

 「ええと、わたしが空を飛びたい理由は……

  ソロモン、わたし、わからない。

 

  ソロモンはわたしに何て言ってほしいの?」

 

 

 君が望んでいることについて話してほしいんだよ、サラ。

 

 

 「わたしは空を飛びたいの!

 

 

 そうだ、サラ、その調子で、

 なぜ君が空を飛びたいのかを話してごらん。

 

 それはどんな感じがする?

 どういうふうに感じる?

 

 それがどんな感じか

 僕にも感じられるように話してみてごらん。

 

 空を飛ぶことはどんな感じがする?

 

 地面の上にいることがどんな感じかとか、

 空を飛べないことがどういうことかについて

 話すのではなくて、

 

 空を飛ぶことがどんな感じがするかを、

 僕に話してほしいんだ。

 

 

 ソロモンが言おうとしていることがやっと飲み込めて、

 サラは目を閉じて、話しはじめました。

 

 

 「空を飛ぶことは、とても自由な感じがする。

  浮かんでいるような感じだけど、もっと速い」

 

 

 空を飛んでいたら、何が見えるか話してごらん。

 

 

 「町全体が下の方に見える。

 

  大通りと、車が走っているのと、

  人が歩いているのが見える。

 

  川も見えるし、わたしの学校も見える」

 

 

 サラ、空を飛ぶことは、どんな感じがする?

 空を飛ぶことがどんな感じがするかを、言ってごらん。

 

 

 サラは目を閉じたまま、しばらく黙って、

 町のはるか上空を飛んでいるつもりになってみました。

 

 

 「すごく楽しい!

  空を飛ぶのは、すごく楽しいと思う。

 

  風のように速く飛べるし、すごく自由な感じがする。

 

  すごくいい気分!」

 

 

 今では、自分で思い描いていることに

 すっかり夢中になって、どんどん話し続けました。

 

 すると、その時、突然、

 体の中にヒュ〜っという感じがして、息をのみました。

 

 ソロモンが毎日柱から飛び上がる時の

 力強い動きの感じに似ていました。

 

 それから、一瞬、体がひどく重たくなったような

 気がしたかと思うと、すっと軽くなって、

 

 気がつくと、サラは空を飛んでいたのです。

 

 

 

 

 

 

私たちも、この物語のサラと同じことをよくしていますね。

 

 

「なんで空を飛べないのか」

 

「飛べないことがいかに不自由か」

 

「飛べないことがどれほどおもしろくないか」

 

 

というような思考を日々巡らせては、誰かに語る。

 

 

周囲から入ってくる情報の中にも

こういうものは沢山ありますね。

 

 

「あれが問題だ」「これは間違っている」

 

「誰それが悪い」「こういう危険性がある」

 

「世の中ではこんな怖ろしいことが起こっている」

 

 

ただ、望まないことやその理由に

注目し続けていても気分は良くならないし、

現実も変わらない。

 

 

 

それとは逆に、

「純粋になぜそれを望むのか?」と、

「望みが叶ったらどんな感じがするのか」の方に

思考のフォーカスを合わせ続ける。

 

そうすれば、気分も良くなっていくし、

いずれは現実も変わっていく・・・。

 

 

ただし、現実が変化するのを過度に期待しないこと。

 

「目の前の現実がどうなのか?」よりも、

「今の自分の気分がどうなのか?」を

観察し続けることが大切です。

 

それを考えていて、それを思っていて、

それを言っていて、それをしていて、

「私の気分はどうなのか?」です。

 

 

ソロモンに導かれて思考の向きを変えはじめたサラ。

 

純粋に「望むこと」の方へ思考の向きを変えるにつれて、

彼女の気分がどうなっていったのかが

一番重要なところだと思います。

 

 

 

 

『サラとソロモン』の中には、

沢山の「気づきの種」がちりばめられています。

 

引き寄せの法則シリーズを読んでピンとこなかった方や、

はじめてエイブラハムの教えに触れられる方には、

この物語から入るのもいいかもしれません。

 

 

余談ですが、

この本の中で「Law of Attraction」は

「共鳴引力の法則」と訳されています。

 

個人的にはこちらの方が好みですが、

本のタイトルが「共鳴引力の法則」では

こんなに流行らなかっただろうなぁとも思います。

 

 

ちなみに、サラとソロモンシリーズの2巻3巻では、

出版社が変わって「引き寄せの法則」と訳されています。

 

 


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