感じ切って行かせる

ある飲食店に入った時のことです。

 

 

「こんにちは〜」

 

 

そう声をかけ、

玄関を入ったところでしばらく待つも、

厨房からお店の人が出て来る様子はない。

 

厨房の奥では忙しく動き回る気配。

 

どうやら忙しいようです。

 

年に数回ぐらい行くその店、

お客さんが何組か入るといつもこんな感じ。

 

 

別に腹は立ちません。

 

「ああ、いつものこの感じね」という印象。

 

 

新しいお客さんが入って来たことは

お店の方も気がついている感じがしたので、

空いている席につくことにしました。

 

 

店内は2つの部屋に分かれていて、

各部屋には4人掛けのテーブルが2つずつあります。

 

片方の部屋のテーブル2つはまばらに埋まっていて、

もう片方の部屋のテーブルは1つだけ空いていました。

 

長方形の2つのテーブルは、

短辺と短辺を向かい合わせにして、

横長に配置されています。

 

向かって左のテーブルは女性が1人坐っていて、

向かって右のテーブルは4席とも空いています。

 

女性が坐っているのは、

左の壁側ではなく右隣のテーブル寄りの椅子。

 

私たち夫婦は、向かって右の空いているテーブルへ。

 

女性から椅子1つ空けた、

右の壁側の椅子に向かい合わせで坐りました。

 

私たちの目の前には、

先客が食べた後の食器が2人分あります。

 

一方、女性が坐っている

テーブル寄りの2席は片付けられていましたが、

人との距離と居心地を優先して、

片付けられていない方の席を選びました。

 

 

ほどなくして、店員さんが注文を取りに来ました。

 

しかし、女性の注文だけを取って

私たちのことはスルーで退出。

 

 

「もしかしたら、食べ終わった客と感違いしたのかな?」

 

 

まぁ、そんなに急ぐ用事もないので、

本を読んで気長に待つことにしました。

 

 

しばらくすると、店主が部屋に入って来られました。

 

年配の男性です。

 

女性のお客さんの前に薬味の小皿やらを置いて、

私たちの前の食器を片付けかけて部屋を出る。

 

 

「?」

 

 

またすぐに戻って来る。

 

そして、片付けながら不機嫌そうな顔でボソボソと何かを言い出す。

 

てっきり注文を聞かれるものだと思っていたので、

何を言われているのかがすぐには理解できませんでした。

 

 

「なんでこっち(片付けてない方)に坐るんですか?

 あっち(片付けている方)に坐るのが常識でしょう」

 

 

その声には怒気が含まれている。

 

 

「・・・?」

 

 

お店に入って坐っていたら怒られる。

 

これは予想外でした。

 

状況を把握すると身体が怒りでムズムズしてきました。

 

 

「・・・常識?そうですか。

 やっぱり今日はやめときますわ」

 

 

「・・・はい。そうしてください」

 

 

「また来ま〜す」

 

 

(内心はもちろん「2度と来るか!ボケ!」です)

 

 

隣の席の女性も苦笑い。

 

 

 

ガラガラっと戸を開けて店を出る。

 

店を出ても「イライラ!」と「ムカムカ!」が止まりません。

 

 

一方、ウチの奥さんはというと、

こういうのは屁とも思わない。

 

あのまま店で普通にごはんを食べて、

「ごちそうさまでした!」と笑顔で言える人です。

 

 

しかし、私の方はというと、思い出しては

「あのオッサン!」とムカムカしています。

 

この怒りは当分おさまりそうにありません。

 

 

でも私は、こういう時の対処法を知っています。

 

この方法はよく効くので、

今回の怒りもきっと消化されていくだろう。

 

そう思って、早速実践することにしました。

 

その対処法とは「感情を感じるままにすること」です。

 

 

「ムカつくわ、あのオッサン!」

 

「あぁ、自分はムカついている!

 あんなこと言われたらムカついて当然や!

 腹立つ、腹立つ、腹立つ!」

 

 

自分の中にあるこの怒りを、ただ感じ続ける。

 

熱いものに触ったら火傷をするように、

道理に合わないことがあったらムカつく。

腹が立つ。

 

これ、当たり前です。

 

だから感情を否定せず、素直に感じ切る。

 

無理して「いい人」にならなくてもオッケーです。

 

 

ただし、後悔するような思考は絶対にしません。

 

 

「こうすれば良かっただろうか?」

 

「ああすれば良かっただろうか?」

 

「もっとガツン!と言い返したったら良かっただろうか?」

 

 

とかは一切考えない。

 

 

また、誰かにこの思いをぶつけることもしない。

 

もちろん、自分をムカつかせた相手にも言わない。

 

文句を言って謝らせよう、

反省させようなんてことはしない。

 

自分の中でただ感じ続けるだけです。

 

 

「あの店には2度と行かん!」

 

 

決して感情を止めません。

 

 

「そう、このままでいい。

 腹が立ったまま、嫌いなままでいい。

 許さなくてもいい。

 ずっとムカついたままでいい・・・」

 

 

 

 

こうやって感情の流れを止めずに、

しばらく感じ続けて流し続けていると、

その感情が自然に遠くへと流れて行きます。

 

川の流れのように感情がスーッと下流へ流れて行って、

上流から綺麗な水が流れて来るように、

スッキリした気分が流れて来る。

 

怒りを感じ続けながら10分も歩くと、

あのお店でのことはほぼどうでもよくなっていました。

 

 

 

ちなみに、これは昨日のお昼の出来事です。

 

歩きながら怒りがすっかり流れた後でも、

「あの店には年単位で行かんな」と思っていました。

 

 

でも、これを書いている今は、普通にいつでも行けます。

 

なんだったら今からでも。

 

 

「昨日は常識なくて、どうもすいませんでした」

 

 

笑顔で言ってから注文して、お金を払う時には、

 

 

「美味しかったです!ありがとうございました!」

 

 

と、素直に言えます。

 

 

(嫌味じゃなくて、本気でですよ)

 

 

 

「感情を感じ切って行かせる」

 

 

今回は分かりやすい経験ができました。

 

 

このブログを読んでくださっているみなさまも、

私のようにしょうもないことでムカついた時には

是非お試しください。

 

 

心が軽くなりますよ。

 

 


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