もの忘れ?

海馬 ー 脳は疲れない』より


 「最近、もの忘れがひどいんです」

 という話をよく聞きます。

 「もうこの年齢だから、
  今さら脳を鍛えるといってもかぎりがありますよ」

 という声もよく聞きます。

 だけど、ほんとうはそんなことはないんですよ。

 その誤解を解くだけでも、
 ずいぶん違うのではないかなぁと思っています。

 ー中略ー

 というのも、痴呆のような病気をのぞけば、
 
 「年を取ったからもの忘れをする」

 というのは、科学的には間違いなんです。

 痴呆の症状としてのもの忘れは、
 ふつうに言われる「忘れっぽい」ということとは、
 明らかに一線を画すものですし。

 もの忘れやド忘れが増えると思えてしまう理由には、
 いくつかあります。

 子どもの頃に比べて大人は
 たくさんの知識を頭の中に詰め込んでいるから、
 そのたくさんの中から知識を選び出すのに時間がかかる。

 「大人が一万個の知識の中から
  ひとつを選ぶようなものとしたら、
  子どもは十個の記憶の中から
  ひとつを選び出すだけだからすぐできる」

 というような比喩ができます。

 生きてきた上でたくさんの知識を蓄えてきたわけだから、
 これはもう仕方のないことと言っていいと思います。

 ド忘れをしていても、
 その内容を誰かに言ってもらうと

 「あぁ、それそれ!それを言いたかった」

 とわかりますよね。

 つまり、ド忘れしている最中でも、
 その一方で脳は、正解が何かもまた、
 ちゃんと知っているわけです。

 つまり、忘れてしまった情報が消えてしまったわけではない。




この後、ある図を「見て憶える場合」と、
「描いて憶える場合」の、二通りの実験の話があります。

この実験で、16歳ぐらいまでの若いグループは、
見て憶えても描いて憶えても結果にほとんど変わりがないのに比べて、
大人の場合は、描いて憶えると成績が飛躍的に上がったそうです。



 つまり、「経験してわかる」ことに関しては、
 大人になってからのほうが発達しているのです。

 30歳以上の人のほうが
 経験した内容を縦横に駆使できますし、
 年を重ねるほどに脳のはたらきを
 うまく利用できるという現象も起こります。

 ー中略ー

 脳自体は30歳や40歳を越えたほうが、
 むしろ活発になると言われているんです。

 30歳以降の脳は、
 独特なはたらきをするようになるので、
 それを利用できるかできないかで、
 ずいぶん変わってくると思いますよ、

 ー中略ー

 研究の中で脳を直接見ていると、

 「20代が終わるところまでの状態で、
  脳の編成はだいぶ落ち着いてくる」

 ということが、ほんとうによくわかります。

 それまでは、つくったり壊したりの繰り返しで、
 脳は再編成されながら柔軟に動いていくんですけど、
 30歳を越えるとワインが熟成していくような落ち着きが出てくる。​ 

 ・・・すでに構築したネットワークを
 どんどん密にしていく時期に入る。

 ですから、推理力は大人のほうが断然優れています。

 若い時にはつながりを発見できる範囲が狭いのですが、
 年を取っていくにつれて
 つながりを発見する範囲がすごく広がって、
 その範囲は30歳を越えたところで飛躍的に増える。

 「今まで一見違うと思われたものが、
  実は根底では、つながっている」

 ということに気づきはじめるのが、
 30歳を越えた時期だと言われています。




白樺整体院へ来られるお客さまからも、
「もの忘れ」の話をよくお聞きします。


「先生、もうあきません。
 老化です。痴呆ですわ」とか(笑)


しかし、多くの「もの忘れ」は、
いつもの行動に慣れ過ぎていて、
一つひとつの行動に「意識」を
置かないことから起こる現象の様に感じます。

老化でも痴呆でもなくて、
ただ単に「無意識」に行い過ぎること。

あとは、若い時と現在の自分との
記憶の総量の違い。


 「大人が一万個の知識の中から
  ひとつを選ぶようなものとしたら、
  子どもは十個の記憶の中から
  ひとつを選び出すだけだからすぐできる」



また、この本には、

「脳細胞は1秒に1個ぐらい消えてしまうけれど、
 一生かかっても沢山残るぐらいある」

と書かれています。


つまり、年を取るということは、
「ボケ」に向かうことではなくて、
「賢さ」とか「成熟」に向かうことなんです。


こういう情報を知ると、
安心して年が取れますね。

 

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